英語童謡は「おうち英語の救世主」
英語の歌、特に童謡は、日本語話者の親が子どもに早い段階で英語に触れさせるうえで最重要です。
メリットは、
- 歌はシンプルに楽しい
- 英語イヤ期でさえ歌なら英語を聴く
- ネイティブ英語話者の発音もゆっくりめ
などたくさんあります。
逆に、気をつけたい点を挙げるとすれば、
- 親も一緒に歌う場合は発音に注意(→ネイティブ音声を先にたくさん聴かせたい)
- できれば動画でネイティブ英語話者が歌っている顔(特に口)を見せたい
です。2点目について、子どもは耳だけだと英語をうまく発音できません。うちの子も「どうやって発音するの?」と聞いてきたので、口の形を見せたら発音できたことがありました。なので、できればネイティブ英語話者が歌っているときの口の形を見せたいところです。
これらに気をつければ、英語の童謡は子どもが「楽しく英語に触れる」機会を簡単に提供してくれる最高の手段になります。
親の「英語学び直し」にも効果絶大
英語童謡は、大人が英語を学び直す観点でも素晴らしいです。特に、馴染みのある曲の2番以降を覚えるのが超おすすめ。
例えばHappy Birthday。あのリズムで2番は
How old are you now? How old are you now?
I’m xx(誕生日で迎える年齢), I’m xx, I’m xx years old.
この例はシンプルな英単語ばかりですが、例えば年齢を言うときにxx years oldと複数形+oldにするとか文法事項も丸ごと覚えられます。
親もぜひ、新しい曲だけでなく、知っている曲の2番以降を聴いて英語を練習してみて下さい。
お勧めの英語童謡ツール
「英語の童謡にはどんなのがあって、どう聴かせたらいいの?」
私も最初はおうち英語の本を数冊読んで、たくさんある英語童謡のなかからどれをどう聴かせればいいか悩みました。
そして試行錯誤していくなかで、以下の3パターン+自分も覚えて口ずさむ、に落ち着いています。
それぞれ具体的な(今のところ)ベストのツールも紹介します!
1. 音源内蔵型の歌の本
ポチッとボタンを押したら英語の童謡が流れるタイプの本。歌詞も絵とともに載っているのが大半。子どもが自分でボタンを押して聴いてくれるのでめちゃくちゃ便利です。
この手の本を選ぶときのポイントは、
- 曲数が多め
- 英語の歌だけ
- ネイティブ音声
- 一曲が長い(2番以降がある)
- ボタンが可愛い(意外と重要)
などです。長く使うので、曲数が多く、子どもが自分でも触りたくなるような可愛いボタンかまで見て選びたいですね。
あと個人的には、日本語の歌と英語の歌が一緒に収録されているものはお勧めしません。おうち英語の観点では、英語脳づくりのために「英語だけ」の時間を作りたいからです。また、日本語の歌は例えば『ことばの豊かな子をそだてる くもんのうた200えほん』(CDや音声は別売り。私も最初は本だけ買いましたが、知らない童謡も多いので結局AmazonMusicの音声2つ(ことばの豊かな子を育てる くもんの うた200アルバム 1と、ことばの豊かな子を育てる くもんの うた200アルバム 2)も買いました)など、それに特化したものがあります。
知育をしっかりやるなら英語は英語だけ、日本語の童謡もそれに特化したものを使うのがお勧めです。
さて、この手の英語童謡の本はたくさんあります。私も書店で何冊もサンプル音声を聴いて比較したり、実際に人から贈られたものや妻が買ったものを数冊使用して、結局↓がベストで基本的にはこれだけを使っています。
『れんしゅうモードつき 英語のうた うたえるBOOK ([バラエティ])』(東京書籍、2019年)
Amazonの評価(2021年12月4日時点)が低くてとても残念です。不良品にあたった人のレビューで低くなっていますね。私は幸い、この本は長く使えています。
この本の良いところは、上に書いた5つのポイントをすべて満たしている点です。特に、2番以降もしっかり収録されている点がとても◎。曲数も多いのでたくさんの英語童謡をカバーできます。ボタンも可愛いうえに、歌詞のページの絵なので子どもが自分でページを探してくれます。あと副次的な効果として、曲数が多いうえに7 Stepsも収録されているので、この本で20以上の数字のカウントも練習しています笑
いろいろ比較したうえで私的にはベスト。旅行でおうち英語の教材を唯一持っていく、となったときに選んだのもこの歌の本でした。
2. 音声がCDやダウンロード型の歌の本
1は音源内蔵型ですが、デメリットとしては「かけ流し」ができない点です。
あと、英語童謡はなぜか歌詞にいろんなばらつきがあります。なので、同じ曲でも他のバージョンを聴くと違いがあって勉強になります。
そこで、1とは別に、音源内蔵ではない歌の本とその音声を入手するのもお勧めです。例えば、
大野 恵美『はじめての英語の歌―歌でおぼえるらくらくイングリッシュ』(学研プラス、2006年)
この本は上でお勧めした1の本と被らない曲、Hush a Bye Babyなども収録されています。曲数も多くてこちらもお勧めです。
なお、私はこの手のタイプで自分の発音矯正用に柏木厚子『CD付 英語で歌おう! ―ポップスの名曲からマザーグースまで (HMアーカイブ・シリーズ)』(アルク、2010年)を持っています。
これには、童謡の他に「早口言葉」(tongue twister)が収録されていて、これがまたお勧めです。ただ、子ども向けだと少しハイテンションな曲もあります。なので、こちらは親が発音矯正を楽しむ用に買いつつ、早口言葉など一部は子どもと楽しむのもアリです。
3. Youtubeなどの動画
最後はもちろん、いまやインターネットで簡単に動画が見れますので、これを活用して英語童謡を聴かせるというもの。
検索すればほぼ何でも出てきます。デメリットとしては、見せすぎると目が悪くなる心配がある点ですね。うちは歯磨きの前後だけ、のようにタイミングを決めています。
また、上の英語童謡の「気をつけたい点」でも書きましたが、できればネイティブ英語話者が歌っている実写がお勧め。ただ、子どもはどうしてもアニメが好きなので、SuperJoJoやCocomellonなど子どもが気に入ったものがあればそれを見せてあげるのも良いと思います。
このタイプで一番お勧めしたいのが、Mother Goose Clubの『The Wheels on the Bus』のこの動画↓
この動画、子どもたちがアップで歌います。この姿をみて、私の子も舌を外に出すくらいの歌い方の真似をしていました。曲や映像も楽しいですしとても重宝しました。
まとめ
とにかく英語童謡はおうち英語でぜひ採り入れたいものです。この記事では、私がこれまで試して特にお勧めなものを紹介しました。ぜひ皆様のご参考になれば幸いです!