1. 子どもが言葉を話すまで
生まれたての赤ちゃん。
オギャアと泣き声をあげて初めての声を出します。そこから身体の発達とともに声でのコミュニケーションを覚えていく。
まずしっかり耳で親の話し声を聞く。そして一語。次に二語文。そしてあっという間にお話が上手になっていきます。
この過程で、人がどうやって話し言葉を獲得していくかを目の当たりにすることができます。
2. 話し言葉を獲得する5ステップ
生まれてから言葉を上手に話すまで、子どもは大まかに以下のステップを踏みます。
①ひたすら言葉を聴く
②自分で声を出してみる
③何とか単語で意思を伝える
④トライ&エラー&応用でどんどん話す
⑤正確に話せるように真似して仕上げていく
日本語話者の子どもはこのステップを踏んで日本語を獲得。生まれて3年くらいで話せるようになります。
それなら、大人もこのステップを踏めば外国語を話せるようになるのでは…?
3. 大人も同じように英語を「ゼロから」学び直す
子どもを見ていて、必死に言葉を使いながら覚えていく姿は親も見習うべきだなと感じます。
そして、英語を話せるようになりたいなら、子どもと一緒に自分も英語をゼロから、つまり「全くの白紙」からやり直すチャンス。
ちなみに、私は自分の子どもが一語や二語文を話し始めたステップ③あたりから、この「ゼロから英語学び直し」を思いついて実践しました。
でも、子どもが四六時中トライ&エラーで話し、聞いた文をわざと否定にして遊ぶなど応用をし始めたステップ④。物凄い勢いで成長していくので私の英語やり直しはあっという間に置き去りになりました。
そして子どもはステップ⑤に入り、段々と正確な言い回しに仕上げていっています。
子どもはまさにすべての時間をかけて集中的に、かつ「遊ぶ」かのように言語を試行錯誤で使いまくる。そのうえで「正しさ」を後から仕上げていく。大人が英語を話せるようになるために必要なことへの示唆が多いと思います。
※子どもが獲得している言語は日本語です。これに合わせて親の自分は英語を獲得したかったですが無理でした。本記事の執筆時点で子どもの英語(おうち英語)はまだ発音だけ。ステップ②のあたりでした。その後、英語も少し恥ずかしがりながら③の単語を使ってみるように。ここで、日本語とは違い、英語を使うときには「照れ」が見られました。日本語話者が英語を使うときの緊張感がこんなに早くから見られるなんて…と少し驚きです。日本語話者が英語を使うハードルは想像以上に高い(かつ構造的な要因、両言語の遠さがある)のかもしれません。