基本情報
あきやまただし作・絵、ジェリー・マーティン訳『Mr. Sheep’s Bread: ひつじぱん (えいごのじかん3)』
鈴木出版、2019年
おうち英語評価
・1ページあたり1~3文
・語彙の難易度:やや易しめ
・お勧め度:★★★☆☆
所感
まず鈴木出版の「えいごのじかん」シリーズの利点。
巻末のウェブサイトから英語の音声を取得できます。簡単に英語の音声を聞ける点がとても便利。読み聞かせの練習ができますし、自分は読まずにその音声を流しながら一緒に絵本を見るのもアリです。
このシリーズは他にも『Doctor Orangutan: もりのドクター ウータンせんせい』や『Dad Papa Pop: おとうさん・パパ・おとうちゃん』など4~5冊読みました。どれも素敵なストーリーですし、英語も耳に残るフレーズがあってお勧め。敢えて一つを紹介するとすれば、難易度が低め、可愛らしく英語のリズムも楽しい、かつうちの子も好きな『Mr. Sheep’s Bread: ひつじぱん』。
ひつじさんがいろんな動物にパンを作ってくれる話。おうち英語的には、動物ごとに少し言葉を変えながら同じような構成の文章が繰り返されるので、同じ型を少しずつ単語を変えて話す練習になります。
ただ、星3つの理由は、シリーズ全体でそうなのですが、日本語と英語が併記されている点。訳があって分かりやすい一方、「英語脳づくり」の観点では日本語に引っ張られて「英語を英語のまま理解する」が阻害されるリスクも。特に、英語イヤ期に突入すると日本語だけ読んで!と言われる可能性があり、日本語の絵本と化すかもしれません。ただ、このシリーズは上述のとおり英語の音声も提供されていますので、かけ流しを続けることはできると思います。
日本語絵本と化すリスクを回避できれば、内容面も素晴らしく、英語音声も手軽に入手して流せるメリットのある一冊。個人的にもとても楽しめたのでお勧めします。